多くの方が
「姿勢よく=胸を張る」と認識していると思います
でもちょっと違うんですね

よく言われる「胸を張って」は
胸を前に突き出す事ではないです
*一時的に美しいラインを作る為に胸を張る場合はありますが、日常にすると体に負担がきます

 

姿勢の教室では
初めに「胸を張る」クセをリセットしてもらいます

 

下記のお二人の生徒さんは腰が反り腰でした

猫背を気にされていて
姿勢をきちんとという想いから
「胸を張らなきゃ」と逆に反り腰姿勢

 

背骨は
本来ゆるやかなS字湾曲になっています

背骨と骨盤
ところが「胸を張る」を意識すると
胸を必要以上に前に突き出すので
バランスを取るために腰の部分の背骨が反る状態になります

 

その為
・骨盤が前に傾き
・お腹を前に突き出しお腹ぽっこり
・太ももの前に負担がかかるので太ももの前が張り出ます

 

こちらの生徒さんは
パンプスを履く機会も多く
立ち仕事で前傾姿勢になっていました
(左:受講開始時期、右:受講3ヶ月後)
*ズボンが1サイズダウンしました

 

 

こちらの生徒さんは
ヒールを履く機会はほとんどないけど立ち仕事
受講前はやはり胸を張って反り腰になっています
*受講後は肩胸の力が抜け、首のライン(胸鎖乳突筋)がキレイに浮き出てきました

 

姿勢の教室での考察(見立て)

①腹筋が使えていない
反り腰・太っているわけではないのにお腹の上部が出ている
②腸腰筋がうまく使えていない
骨盤が前に倒れている状態と2人ともペタペタ歩き
③肩周り・胸・背中の緊張
前のめりの姿勢で頭を支えるため肩周り背中側の緊張
④お尻の筋肉を使えていない

 

改善アプローチ

①について
腹筋・背筋の筋トレと心地よい姿勢をとるときの意識の置き方

②について
大腰筋の筋トレ
*1下記考察参照

③について
ストレッチと身体の使い方の癖の改善

④について
下肢筋力のトレーニング、太ももの前の筋肉ストレッチ

 

結果


1人では嫌遠しがちな腹筋・背筋を一緒に実践し筋力アップし、胸を張らなくても猫背改善
つま先にあった重心の置き方も変わり、自分が鏡に映る姿を見るのが楽しみになったそうです


腸腰筋を動かす筋トレを実践。ペタペタあるきも改善してきました


上半身の力を上手に抜けるようになった
胸鎖乳突筋がキレイにみえるようになり、首のラインが美しく
*収縮していた首・肩・胸の筋肉がゆるみ肩周りの位置が整ったため、本来キレイに見えるべき胸鎖乳突筋が美しく目立つようになった


太ももの前を伸ばすストレッチも今や難なくできるようになりました

 

3ヶ月の姿勢の教室で学んだ事を「小さく頻回に分けて」日常に取り入れ続けていれば、もっともっと改善していきますよ
お2人の今後の変化が楽しみです

 

 


大腰筋の臨床的考察において
福井氏によると
「身体は前後方向の外乱を受けた際には股関節の屈曲、伸展を主な反応としてバランスをとる。同様に左右方向では両側股関節が内外転運動を中心にバランスをとる(中略)身体の上半身と下半身に二分した場合、大腰筋はこの上半身と下半身を連結する重要な役割を持つのではないか?というのが著者の推論である
(中略)
大腰筋は座位での姿勢保持に重要である、また立位でも上半身と下半身を結びつける重要な役割を果たす
大腰筋機能を要約すると、股関節屈筋、腰椎屈曲筋、側屈筋である事以外に、姿勢安定筋としての機能が注目されるのではないか」と考察されています