足のむくみ改善・解消法|下半身がむくむ生徒さんへのアプローチ
「体のメンテナンスをしたい」とヨガを探していた生徒さん
姿勢の教室の存在を知って
「根本から改善しなきゃ」と申し込まれた方です
当初、「姿勢」の悩み以外にも
腰痛、足のむくみの自覚症状
お仕事はデスクワーク
座っている時間が長く
腰の痛みは疲労がたまると発症するとのお悩み
決して太っている訳ではないのですが
客観的にも下半身がむくんでいる印象でした
下半身をストレッチ・筋トレを行うと
・かなりの疲労感
・腰の痛み
ありました
そこで
合わせてセルフマッサージをお伝えし
実践をしてもらいました
*ご本人の自覚症状や健診等の結果より
むくみが生ずる基礎疾患の可能性は低いと判断し
まずはむくみを軽減するために優しく筋肉を動かし
循環をよくすることから始めました
*その後も自覚症状は確認しつつレッスンしました
むくみとは
身体の約6割は水分で
その内の2/3は細胞内、1/3は細胞外にあります
この水分は細胞や血管などを行き来して
細胞に栄養を送ったり、老廃物を除去したりしています
この水分の配分は基本的にかわりませんが
バランスが崩れ、細胞間隙に水分が溜まってしまうことがあります
これがむくみです
つまり、血管から細胞間隙へ流れ出る水分が多くなる
血管やリンパ管へ吸収される水分が減るなどで起こります
長時間同じ姿勢いるとむくんでしまう事があります
こちらの生徒さんは、デスクワークが多く
座っている姿勢が長時間でした
座っている姿勢って、足の付け根で屈曲しているんですね
という事は、足の付け根あたりで循環が悪くなっている時間が多い
それが下半身のむくみの要因にもなっていたと考えられます
マッサージ、ストレッチ・筋トレで
症状が軽減してきたので
病気が隠れているのではなく
循環をよくするために
筋肉(腸腰筋と股関節周囲)を伸ばして鍛えるというアプローチをしました
*病気が隠れていないか見極めるのはとても大事です
週1回通い3ヶ月後の立ち姿
美しいですよね
第1回目のレッスンの翌朝
頑固な肩こりだったのが
「自分の身体が軽くなっていた」
「目覚めが良かったことに感動した」
と喜びのメッセージを頂きました
日々のセルフケアとストレッチ&使いたい筋肉の筋力アップで、こんな美しい立ち姿・座り姿に
「雰囲気が変わった」というお言葉も頂いたそうです
姿勢の教室での考察(見立て)
①肩まわり、背中が常に緊張状態
②股関節周囲・腸腰筋等が長時間の座位で硬くなっている
③ ②の影響で下半身の循環が悪くなっている
①について
パソコン作業が多く
前のめり状態でのお仕事は
約5kgあると言われている頭を支える為には、特に首・肩・背中側は頑張っている事が考えられます
頭が前のめりになるという事は、頭がまっすぐな位置よりも腰に負荷がかかります
*座って前傾姿勢だと「正しい姿勢で立った時」よりも1.85倍の負荷が腰にかかっています
②について
長時間座るという事は
足の付け根で姿勢が屈曲してるので、股関節周囲の筋肉も縮んでいる状態で伸ばす機会があまりない
③について
②の状態が続くと下半身から上半身にもどる血液循環も血管が圧迫されていたり、ポンプの役割である筋肉もあまり動かないので、流れが悪くなる
結果、下半身がむくむ
*病気等でむくみの症状があらわれる場合もありますので、病気が隠れていないかを見極める事は大切です
(考察資料)
下肢のむくみと筋疲労の関連性(*1)の研究報告によると
「むくみは、体重の約70%にあたる体液のうち細胞外にある組織間質液量が通常より増加して、外観からも膨張していることがわかる状態であり、健常人の日常生活においても頻繁に発生している。女性の代表的な不定愁訴」とある
改善方法としては
・臥位に近づける(静水圧の減少)
・下肢の運動を促進(筋のポンプ作用)
とある
姿勢の教室での対応
①肩周り、背中、腰のストレッチと筋力アップ
ご本人が一番身体が楽になったと実感を得ている事を中心に実践
②股関節・腸腰筋を中心にストレッチ、下肢筋力アップ
下半身に滞っているむくみ(水分)の循環が良くなるようにポンプ役である筋肉をしっかり使えるようにプローチ
③下半身のストレッチ、筋トレの前にマッサージでむくみを軽減
下半身の運動をすると疲労感がすごかったので、運動を取り入れる前にセルフマッサージに取り組んでもらいました
結果と考察
3ヶ月でみるみる変わっていきました
下半身のむくみは客観的にも軽減されていました
自分の身体の状態を把握して
ケアの仕方を一緒に考えて実践し
また観察して実践していく
このサイクルを丁寧に重ねていく
そうすることで身体は本来の心地よく美しい姿に戻っていきます
逆に自分の身体の状態を観察せずに放っておくと不調が増強していく可能性は大です
ぜひご自身の身体を大切に丁寧に見てあげてください
姿勢は、ご自身の状態を表すわかりやすい指標ですよ